こんにちは、ななです!
今回は、私が今から15年ほど前、子どもたちがまだ幼稚園に通っていた「どっぷり専業主婦」だった頃のお話をしようと思います。
テーマは、私の人生においてとても大切な気づきとなった「自分の価値」についてです。
当時、少しでも社会と繋がりを持ちたいとパートを探していた私ですが、幼稚園の送り迎え(10時出発、15時前帰宅)を考えると、自由に動ける時間はほんのわずか。
そんな時に見つけたのが、ある「社内内職」の求人でした。
仕事内容は、特殊な技法で何年も生花のような美しさを保ち続ける、独自のドライフラワーを使ったフラワーアレンジメント。
「好きな時間に出社して、アレンジした分だけ収入になる」という条件は、時間に縛りのある当時の私にとって、願ってもない最高の居場所に見えました。
持ち前の「がむしゃらな昭和気質」に火がついた私は、この仕事にどっぷりとハマり、毎日のように空いた時間を見つけては通い詰めました。
作業は、想像以上に繊細で、根性とセンスが必要な職人技でした。
手のひらに収まる10センチ四方の透明な器。そこに、小さなバラの花とかすみ草を13本ほど、美しいドーム状に生けていきます。
もちろん、花には一本一本に個性があります。
花びらが少し欠けているところは丁寧に修復し、弱いところは裏側からこっそり補強する。さらに全てのお花の茎に、手作業で葉状テープを巻き付ける……。
最後に厳しい品質チェックをクリアしなければならないため、絶対に抜けないよう、そしてどこから見ても完璧に美しく生けなければなりません。
最初は、たったひとつの器を完成させるのに丸一日かかりました。
それでも、どんどん技術が上達していく自分にどこか酔いしれている部分もあったのです。
ただ、その「対価」としていただく賃金は、今思い返してもびっくりするような世界でした。
・茎のテープ巻き:1本5円
・器に美しく13本を生け、厳しいチェックを合格して:ようやく1個150円
時給に換算するのも虚しくなるような世界です。
「それでも、一日中家にいるよりはマシなんだ」と自分に必死に言い聞かせていました。
近くのカフェでちょっとランチをしてしまえば、それだけでその日の日給を軽く上回ってしまいます。だから私は、おにぎりとゆで卵をそっとカバンに忍ばせて、毎日職場へ持参していました。
今なら「そんな割に合わない仕事……」と思うかもしれません。
でも当時の私は、この「1個150円」の小さなお花の中に、自分のすべての価値を詰め込もうと必死だったのです。
――長くなってしまったので、このお話は次回に続きます。
この過酷な内職生活から、私がどうやって「自分の本当の価値」を見出していったのか、ぜひまた覗きにきてくださいね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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